新iPhoneのディスプレイサイズについて

発表会直前なので自分の予想を書く。

初代の3.5インチディスプレイのiPhoneが出た時には、画面がでかすぎるから日本では売れないと言われたものである。
しかし今になってみれば、アンドロイドでは4インチ以上のディスプレイは当たり前であり、
iPhoneの画面は小さいと、パワーユーザだけでなく、比較的ライトユーザと思われる
人々からも購入を敬遠する理由として挙げられてしまっている。

そういうわけで、iPhoneのディスプレイサイズを大型化することが、アップルの
とるべき戦略として、ほとんど必然的な路線になってきている。
しかし、そこには(おそらく)アップルを悩ませる大きな2つの問題が存在する

  1. 片手操作を放棄して良いか否か
  2. アプリの解像度の互換性

まず1つ目の問題。
そもそも初代iPhoneのの3.5インチディスプレイは、片手でのホールド操作を考慮したサイズだった。
実際、iPhone5以降の4インチディスプレイでも、3.5インチ時代の横幅はキープしたままであった。
アップルはアンドロイドに対し、iPhoneの画面サイズは片手で操作できる最適なサイズであると謳って宣伝しており、
単純な画面の大型化はこの優位性を損なってしまうことになる。

2つ目の問題も、アップルがアンドロイドに対して優位性を誇っていた部分である。
iPhoneは画面の解像度が統一されているため、アプリのUIや絵をドットバイドットで用意することができ、
開発者は開発が簡単になるし、ユーザは美しいUIでアプリを楽しめるというわけだ。
iPhone3Gから4へのアップグレードでは、ディスプレイサイズこそ変わらないが、
解像度をなんと4倍の、326ppiという、当時としてはとんでもない高さに上げてきた。
ここで中途半端に解像度をあげるのではなく、一気に4倍も上げてきたのは、
それまでに公表されていいたアプリとの互換性のためである。
1ドットを4ドットに対応させることで、アプリ表示に変なギザギザなどが出ないように配慮したわけである。
さらにその二年後、iPhone5から4インチディスプレイに移行する時には、
ppiは同等で、ディスプレイの縦方向のピクセル数を増やすという対応に出た。
そして、3.5インチディスプレイに最適化されているアプリについては、
4インチディスプレイの上下に黒いバーを挿入することで、ドットバイドットの表現を保つ対策をした。
もういちいち書かないが、このドットバイドットのこだわりは、
iPadiPad retina displayモデル、iPad miniiPad mini, retina displayモデルのリリースの際にも現れている。
一方でアンドロイドはディスプレイサイズがバラバラなので、アプリ開発者が思った通りの表示をするのが難しい。
ユーザもギザギザしたアプリ体験をしてしまうかもしれない。
この点において、解像度が限られているiPhone製品では、開発者もユーザも
美しいUIの開発&体験が容易である、というのがiOS陣営の優位性であった。
もしも素朴に画面を大きくし、解像度を変えてしまえば、この優位性も危うくなる。
これが2番めの問題である。


さて、少し話題がそれるが、Galaxy noteが出たあたりから、私はファブレット(5~6インチ程度のディスプレイサイズ)には
一定の需要があると思っていた。
スマホの片手操作を諦めてしまえば、片手にフィットする3.5インチなんて気にする必要がないわけで、
両手操作を前提にすればディスプレイはまだまだ大きくできるのである。
現実的には、6インチ程度までなら、持ち歩くにはギリギリ大丈夫そうである。
そして画面は大きければ大きいほど、情報の視認性が良い。
これはiPhoneiPadを比べてもわかることだろう。
このファブレット事業には、アップルも乗り出す余地があると思った。


それを踏まえて、1年前、アップルがiPhone5sと同時にiPhone5cを発表した時、私はこう予想した;

  • アップルは今後、iPhoneを2製品のラインナップに分ける
  • 1つはエントリー向けモデルで、iPhone5cの後続品。ディスプレイサイズは4インチのまま
  • もう1つはパワーユーザ向けで、iOS搭載のファブレット。iPhone5sの後続機で、6インチ程度の新しい解像度のディスプレイを採用
  • ファブレットで旧iPhoneむけアプリを動作させるときは、iPadiPhoneアプリを動かす時のようにレターボックスを使用
  • ファブレットは片手で操作できるよう、ソフトウェアでの工夫がOSレベルで搭載される

最後の項目は、例えば画面全体に指が届かなくても、メニューなどをジェスチャ操作などで呼び出せる機能である。
画面の大型化と片手操作の両立は、ソフトウェアの改善で解決できると思う。
これが次期iOS8の隠し球機能になると予想した。


そして1年後の今日、すでにアップル新製品のリーク情報は出回っており、
新機種は2種あり、片方は4.7インチ、もう片方は5インチ超のディスプレイとのことである。
私の予想に対しては、4.7インチディスプレイモデルの方が意外である。
ここで新たに4.7インチディスプレイ向けの解像度を用意して、ただでさえ細分化される
iOS製品の解像度の種類を増やすとは思えない。
確かに今の4インチiPhoneだって、私の観測する限りでは、特にアジア人女性などは
両手で操作している事が多い。
どうせ両手で操作するなら、4インチよりも4.7インチのほうが視認性が良いということだろうか。
いろいろなソースから情報が来ていることから、ディスプレイサイズの情報はほぼ確定だと思う。
というわけで、私は次のiPhoneに次のような予想を立てる

  • 4.7インチiPhoneの解像度はiPhone5と変わらず、1136x640、したがって277ppi程度の解像度になる

すると、解像度がretinaの基準(たぶん)である300ppiを下回ってしまう。
なので、4.7インチモデルは廉価版の位置づけになるか、もしくはアップルお得意の開き直りで、
アプリ開発しやすいやろ!と自慢してくるかもしれない。

長くなったので私の予想を最後にもう一度まとめてエントリを閉じます。

  1. 5インチモデルiPhoneは新しい高い解像度。旧アプリはレターボックス表示
  2. 4.7インチモデルはiPhone5と同じ解像度
  3. iOS8には大画面iPhoneを片手で操作しやすくするような機能がOSレベルでサポートされる


以上、これからもiPhoneを片手で使いたい人の希望です。